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PSVRフリークブログ

PSVRをきっかけにCS機のゲームに戻ってきたなんちゃってゲーマーがPSVRに関する気になる情報やプレイしたレビューなどを発信します。

【PlayStaionVR】How We Soar レビュー

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絵本のような幻想的な世界をフェニックスの背中に乗って飛び回る「How We Soar」。 同じ鳥で飛行ということでイーグルフライトと比較したくなりますが、 どちらかというとバウンドのようなちょっとのアクションと世界観に浸るゲームです。

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まずは公式トレーラーをチェック
www.youtube.com

概要

  • 販売形態: ダウンロードのみ
  • 日本販売:無し
  • 日本語対応:あり
  • 発売日:2016/11/29
  • 価格:$19.99
  • ジャンル:フライトアクション
  • プレイヤー: 1人
  • VR: 専用 Everyone (ESRBレイティング)
  • コントローラー:DUAL SHOCK 4のみ

日本語ローカライズ

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2017/1/15現在も北米アカウント販売のみですが、 音声・テキストすべてフルローカライズ済み。 ストーリーと語りが大きな位置を占めるゲーム性の為、 音声がしっかり日本語化されているのはうれしい。 当たっている声はやや棒演技ではあるが。

ゲームシステム

全長2~3mはあるかというフェニックスの背中に騎乗した視点で、 フェニックスを操作して雄大な世界を飛び回り、 展開していくストーリーを味わうゲームである。

ゲームの流れとしては、最初無機質で色味の無い世界が広がる。 まず、その世界に配置されたリングをフェニックスを操作して潜る。 そうすると仕掛け絵本の仕掛けを広げるように、 ペーパークラフトで作られたオブジェクトが世界に広がっていく。 広がった世界には、更なるリングと複数の色のついた玉があり、 玉をすべて集めると、玉と同じ色の小鳥が現れ、小鳥に追いつくと捕まえることができ、 小鳥を捕まえた状態でオブジェクトの中心を飛ぶとストーリーが展開していく。

やること・ゲーム性は単純で単調ともいえる。 しかしこのゲームの肝はそういったゲーム性ではなく、 オブジェクトの近くを通過すると寝ていた仕掛けが置き、色がつくこと。 フェニックスは世界とストーリーに命を吹き込む存在ということだ。

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文章で書くと地味に思えるが、 リングをくぐり、ペーパークラフトで作られた世界を飛び回りながら、 メリメリと音を立てながら広がっていく雄大な世界を眺めるのは楽しい。

ストーリーはとある作家の半生をなぞるお話で、 現代短編小説のような何気ない個人的な内面にクローズアップしたストーリー。 ここにも妊婦の不安や過去のトラウマなどの内面世界が抽象的に描かれたバウンドとの共通点がある。 How We Soarでは作家の部屋や身の回りの話を中心とした世界を描くステージと、 作家が描く世界や、その内面の比喩を示す様々な世界との交互で展開されており、 特に後者はステージによってガラッと雰囲気が変わり、楽しませてくれる。

f:id:knobiii:20161206010715j:plain ドラゴンは巨大でペーパークラフトとは言えなかなかの迫力

操作

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アナログスティックによる方向転換及び、LRボタンによる加速減速となる。 同じ鳥ということでイーグルフライトと比較したくなるが、 騎乗したフェニックスに指示を与えるという形であるためか、 こちらはイーグルフライトほど直観的な操作ではなく、 操作に対してディレイがあり小回りがきかずややストレスではある。 そういった設定なのはわかるが、雄大な世界とストーリーを楽しむのが主眼であるならば、 もう少し直観的でストレスの感じない操作であった方がよかったとは感じた。 特にすばしっこく動く小鳥を捕まえるのはなかなか大変だった。

面白いのは、コントローラーからフェニックスに手綱のようにつながっており、 コントローラーを実際に手綱のように振ることでダッシュができる点。 1人称オープンワールドRPGなんかをVR化したときに騎乗動物に乗ったときに使えそうなアイディアだと思った。

酔いに関して

※筆者は酔いにくい体質の為、主観的情報は参考になりません。基本的に客観的情報をまとめています。 酔いらしい酔いは感じなかった。 スティックによる移動操作ではあるが、騎乗による移動であり、 また、比較的開けていて狭さを感じないため、比較的酔いにくいだろう。

グラフィック

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グラフィックに関しての感想はProでのプレイに基づきます。 Play station Proに対応しているかは不明です。

ポリゴン感のあるモデリングではあるけど、 その世界観とテクスチャで十分美しいと感じる世界が構築されてる。 色のないペーパークラフトの質感もしっかり表現されているし、 近くを通って色を塗ると、近くを飛び回ると水彩絵の具で塗ったみたいに色づきそれがまた楽しいし美しい。

また特徴的なのが遠景の美しさ。 バイオやロビンソンなど近景が高精細で素晴らしいゲームはいくつかあるが、 どうしても遠景はぼやっとしてしまうのが否めない。 しかしこのHow We Soarは遠くに浮かぶ雲や朝焼けのように強い日差しを差し込む太陽など、 遠景の表現は実写以上だと感じた。

というか実写の360度動画などではどうしても解像度が低くなってしまってぼやけやノイズが気になるが、 そういったものは無く、遠景の表現としては現在(2017/1/15)発売済みソフトの中で随一だと思われる。 青空に対して夜空の描写はややリアリティに欠けるが、それでもトップレベルなのは間違いない。

ボリューム

12ステージ構成で、次のステージに進むだけならば短くて15分程度、長いステージでも30分はかからないはず。 そのため数時間でクリアは可能。

このゲームの肝は単にクリアするだけでなく壮大な世界を楽しむ事で、その一環として、 世界に色を塗るトロフィーが存在している。 この色を塗る作業はかなり淡々とした作業ではあるが、 美しい音楽と景色に色を付けていくのは楽しいといえば楽しい。 良くも悪くも眠くなる作業ではある。 この色を付けていくトロフィー取得は長いステージでも1時間程度。 じっくりやっても10時間はかからないのではないだろうか。

良い点

  • ペーパークラフトと水彩で彩られる美しい世界。

仕掛け絵本のように展開されるギミックも楽しい。

  • 遠景の表現などのグラフィック

グラフィックの項目で述べた通り。

  • 中世ヨーロッパファンタジーや海、宇宙をテーマにした様々なステージ

ステージ構成として現実の世界と空想の世界の描写の交互となるが、 特に空想の世界のステージが素晴らしかった。

悪い点

  • 小回りの利かない操作性に対して微妙な加減を要求するリングや小鳥捕獲などのギミック

ゲーム性なんて飾りです、な雰囲気重視のゲームである為、 操作やゲームとしてのギミックを意識しなくてもよいストレスのないつくりであった方が良かった。

  • ストーリー

これはかなり好き好きであるとは思うが、メインの作家の語りなどは自意識過剰気味。 良く言えば現代短編小説のような何気ない個人的な事情にクローズアップして内面を描いたお話。 悪く言うと意識高い系風。

  • 単調なゲーム性

ゲーム性を主眼に置いたゲームではないとはいえ、 最後までリングをくぐって玉を集めて小鳥を捕まえるという繰り返しだったため、 せめてもうひとひねり欲しかった。

まとめ

所謂「ゲーム」をしたいゲーマーにはおすすめできないが、 抽象的に描かれた世界の雰囲気を味わうゲームが好きならばおすすめ。 先に述べたバウンドや、 あるいはウォーキングシミュレーターと言われるジャンルにも近いのかもしれない。ゲームとしての作りは大幅に異なるが。

ただ、モニタでやる雰囲気ゲーと異なり、VRでプレイできるとその構築された世界の中に入れるということが、 大きな感動を生み出している。 VRと雰囲気ゲーの相性は抜群だと感じた。