【PlayStationVR】 Robinson: The Journey レビュー
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PSVR発表の初期からトレーラーが公開され、 巨大な恐竜に会えるというのもあり、期待も高かったロビンソン。 まだ数の多くない日本ストアの中でも数少ないフルプライスのゲームだ。
概要
PSストア説明文
内容の説明 旅の終わり。そして冒険の始まり。 Esmeraldaが墜落し、Tyson IIIに残された少年ロビンは、 宇宙船に同乗していたAIコンパニオンのHIGSと自分の知恵だけを頼りに、生き抜くことを決意する。 しかし生存者を探していたロビンの目の前に現れたのは恐竜だった。 Tyson IIIは楽園ではなかったのだ…
- 販売形態: ダウンロードのみ
- 日本販売:あり
- 日本語対応:あり
- 発売日:2016/11/30 (北米ストア2016/11/8)
- 価格:7,200円
- ジャンル:探索アドベンチャー
- プレイヤー: 1人
- VR: 専用 CERO:A(全年齢対象) *1
- コントローラー:DUAL SHOCK 4のみ
日本語ローカライズ
テキスト・音声すべてフルローカライズ済み。
ゲームシステム
宇宙船が墜落し、脱出用の小型脱出船で恐竜が闊歩する惑星に不時着した少年ロビン。 相棒となるAIを搭載したロボットのHIGSと共に生活圏の確保、 墜落した宇宙船の調査を行っていくアドベンチャー。
一人称視点での自由移動でフィールドに配置された様々なオブジェクトを操作し、 生息する様々な生物を右手に持つ調査用モジュールで調査する。
基本的にはアクション要素は大きくはなく、 オブジェクトを操作して進む道を探索していく謎解き要素が大きい。 世界観もグラフィックも良く、自分は少ないヒントの中探し回ること自体は特に苦に思わなかったが、 昨今の親切なゲームに慣れていると不親切に思えるかもしれない。
探索以外の大きな要素として、 ロッククライミングのように突き出した場所にぶら下がって壁面を移動したり、 高所をぶら下がって移動したりする。 これを面白いと感じるかは人それぞれだが、 割とスリルがあり、高所恐怖症の人はクリアできないかもしれない。 逆にそういったスリルが好きな人は是非プレイしてみてほしい。
伝わりにくいが崖から崖にロープを掴んで滑り降りている所。
離したら奈落の底。
操作
バイオハザード, Here they lieなどと同じく1人称視点で左スティックで自由移動するタイプ。 視線は右スティックを倒すことで操作する。
この手の操作の通例に漏れず、移動速度と視点変更の切り替えを変更できる。 視点変更は一定間隔毎に切り替える方法とスムーズに回転する方法を3段階で変更可能。 移動も同様に、前進以外の方向への移動をゆっくりに制限する設定と自由に移動する設定で3段階変更可能。 初期設定では酔い対策の為、移動速度は遅く、視点変更は一定間隔切替に設定されている。 ビジュアル的にMoveのような機械を右手に持っているため、 Moveで操作可能のように見えるが、操作はDS4のみ。
生物の調査では、生物内部に見える青白い光の玉を視線でなぞる必要があるのだが、 赤い玉に触ると最初からとなってしまう。 割と細かい操作を首の動きでする必要がある為難しいが、 その難しさは面白いというよりストレスな面の方が強い。
酔いに関して
※筆者は酔いにくい体質の為、主観的情報は参考になりません。基本的に客観的情報をまとめています。
1人称視点の自由移動の為酔いやすさはトップレベル。 VRワールドのスカベンジャーオデッセイの1人称視点+自由移動+連続2段ジャンプよりは0マシだと思うが。
酔いにくい設定にしていても酔う人は酔うだろう。 こちらのソフトは体験版が無いため、酔うかどうか試すことができない。 体験版のあるバイオハザードが比較的参考になるはず。
グラフィック
このソフトはPlayStation Proに対応しています。 グラフィックに関しての感想はProでのプレイに基づきます。
このソフトの最大の魅力はリアルに描写される世界観と、 リアル系では随一のグラフィックだろう。 明るい世界観でここまでのグラフィックは2016年発売のソフトとしては唯一無二。
鬱蒼と茂る木々と絡まるツタ、飛び交う虫。 大量のオブジェクトが詰まったジャングルの描写の密度はムワッとした暑さと圧迫感を感じる程。 またセールスポイントの一つである恐竜も、 その巨大さを感じさせる立体感や鱗の質感、仕草を含めた存在感は一見の価値あり。
ボリューム
いわゆるフルプライスという価格に対して、一般的な尺度でみるとボリュームとしては決して十分とは言えない。 謎解きにどれほど詰まるかによるが、スムーズに行けば5時間かからないだろう。 筆者はクリアまで8時間程度だったろうか?
ただしVRゲームの中では随一の体験ができるのは確か。 そこを含めた判断が必要だ。
また、クリア後も図鑑収集要素や残されたクリア目標がある為、 そういった収集や謎解きが好きならばより長く遊べる。
発見した生物図鑑は立体模型のような形で眺めることができる。
こういった所がしっかりしているのは好印象。
良い点
- 世界観とそれを表現するグラフィック
上記の通り。恐竜とSFが嫌いな男子は少ないはず。 かつての冒険心を思い出させてくれる。 随一のそれは初プレイのときは衝撃を受け興奮する程だった。
- 巨大生物との邂逅
数少ない巨大生物との邂逅を実現するソフト。 無料配布のシンゴジラとは比較にならない存在感と迫力は圧巻。
- 終盤のプラネタリウムの美しさ
ちょっとした映像作品として見ても面白い。 CGでのプラネタリウムソフトの可能性を示してくれている。
悪い点
- ストーリーのボリュームと価格のバランス
体験として極上とはいえやはり7200円はやや割高だとは感じる。
- T-Rexが最後にしか出てこないこと
恐竜としては、首長竜や翼竜、ラプトル、T-Rexの子供は出現回数は高く、 ある程度ストーリーを進めれば、該当フィールドに行けば基本的に会える。 しかし、大人のT-Rexはストーリー最終で一度出てきて、クリア後も自由に会いに行くことはできない。
- 視点エイムでの操作性
視点エイムは精密な操作にさほど向いていないと感じる。
まとめ
色々ネガティブなポイントも上げたが、PSVR発売元年のソフトとして、クオリティは随一。 特に、恐竜とSF、高所と玉ヒュン、ジャングル探検、などなどのキーワードにヒットしたら是非プレイしてほしい。
筆者のプレイ時の感想は下記の日記のRobinson The Journeyタグを参照してもらいたい。
プレイ時の興奮が伝わるはず。
日記:Robinson
*1:PlayStation®VR自体の対象年齢は12歳以上です。